nawaya

「こちらｽﾈｰｸ、潜入した。」

ｽﾈｰｸ「なぁ、ｵｵﾀｺﾝ。ｱﾝﾊﾟﾝﾏﾝって生まれたては赤ん坊で小さかったって知ってるか？」　　　　　ｵﾀｺﾝ「あぁ、もちろん知っているさ。でもそれがどうだって言うんだい？」　　　　 　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「奴は頭を取り替えても個としての連続性を失わないよな。」 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵﾀｺﾝ「そうだね、取り替えた途端、新しい顔が喋り出すんだ。現実だったら怪奇現象だよｗ」

ｽﾈｰｸ「で、だ。汚れて捨てられた顔は唯の汚れて喰えないアンパンだな。」　　　　　　　　　　　　　ｵﾀｺﾝ「そうだね。そういえば拾って片付けている場面の描写は見た事ないね。」　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「あぁそうだ。産業廃棄物の不法投棄だな。立派な犯罪だ。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵﾀｺﾝ「でも捨てられた顔もカビルンルンの良い餌になったりしてるんじゃないかな？それに…」　ｽﾈｰｸ「待て、話がそれて来たぞ。俺が言いたいのは、だ ・・・」

ｽﾈｰｸ「焼きたての新しい顔も汚れて捨てられた顔も同じアンパンだって事だ。わかるか？」　　　ｵﾀｺﾝ「そりゃあ、アンパンマンだから、アンパンに決まってるよ ・・・、ん？待てよ、確か ・・・」　　ｽﾈｰｸ「思い出したか？一度アンパンのかわりにクリームパンを乗せた事があっただろう。」　　　ｵﾀｺﾝ「あぁ！そうだ。確かあの時も ・・・」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「個としての連続性を保っていただろう？」

ｵﾀｺﾝ「それってまさか ・・・！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「奴の意思は”胴体にこそ存在する”！つまりアンパンマンの本体は胴体だったんだ！！」ｵﾀｺﾝ「な、なんだってーーーーｯ！！！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「待て、敵の斥候だ…」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　プシッ……ドサリ…

ｵﾀｺﾝ「ｽﾈｰｸ、大丈夫かい？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「あぁ、始末した。しかしこの新型光学偽装は凄いな！馬鹿にして悪かった、前言撤回だ。」ｵﾀｺﾝ「だろ～う？なにしろ”めかぶ”だからな！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾈｰｸ「こいつめ！ハハハ！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵﾀｺﾝ「ハハハ！」